糖尿病家系ならば人間ドックで定期的なチェックを

親族に糖尿病を患った人がいると、自分自身が糖尿病になる確率が高くなると言われています。いわゆる糖尿病家系というものですが、この場合には子どもの頃から血糖のコントロールをしていくことが予防に繋がるとされています。人間ドックで総コレステロールなどの異常が指摘された場合、糖尿病である可能性が高くなります。では、遺伝によって糖尿病が起こる確率はどれくらいなのでしょうか。

まず、糖尿病には2種類あります。膵臓の機能が破壊されて起こるのが1型糖尿病で、インスリンの分泌量が問題なのが2型糖尿病です。一卵性双生児を対象にした研究では、基本的には2型糖尿病の方が遺伝的な影響を受けやすいと言われています。もし両親のどちらとも2型糖尿病を患っているのならば、その子供に遺伝する確率は50%くらいです。

特に親が30~40代のごく若いうちから2型糖尿病を患った場合、生まれてくる子どもへの影響が心配されます。もちろん糖尿病家系だからと言って必ずしも自分も糖尿病にかかるというわけではありませんが、将来子どもをつくる予定があるのならば、その子どものことも含めて糖尿病を考えていかなければなりません。糖尿病は特に脂質異常など生活習慣が原因になることが多い病気ですから、それらの病気のリスクを減らすためにも定期的に人間ドックでチェックして、健康への考え方を身につけておくことが大切です。人間ドックは、普段の生活の在り方を見直させてくれる良い機会になります。

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